こんにちは、Cozです。
アメリカに駐在して約4年間、私生活や仕事面でも良いところや悪いところが見えてきます。
赴任当初は文化の違いもあり、大変なこともあり、苦しいこともありました。
アメリカでの現実を受け入れることで、少しずつ楽しむことができるようになりました。
今回の記事では、駐在生活で感じたアメリカの良いところと日本の良いところをそれぞれ紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- アメリカと日本のそれぞれ良いところが知りたい方
アメリカの良いところ
私生活編
私生活編
- ホテルの料金と広さ
- ジャンクフードが充実
- レストランでの持ち帰り
- 他人への思いやり、挨拶
- 普通道路で時速80km出せる
- 病院は予約制
- ATMが無料で、ドライブスルーもある
- ステーキ肉が安い
- セントラルヒーティングは便利
- 家のトイレが広い
ホテルの料金システムと広さ
日本でホテルに宿泊するときは、1人あたりの金額を支払わないといけませんので、家族で宿泊するときは割高になります。
アメリカ(や他の多くの国)では、1部屋あたりの料金を支払います。
もちろんアメリカのホテルの方が広く、平均では30m2と言われています。
日本の一流ホテルでも20平米程度と言われていますので、50%も違います。
ジャンクフードが充実
アメリカの方が良いと思えるところは、ジャンクフードです。
特に、ハンバーガーは、チェーン店もローカル店も充実しています。
ハンバーガーを食べない人は興味ないかもしれませんが、ジャンク好きには最高な国だと思います。
私は、アメリカに来て1年で5kg太ってしまいましたので、お気を付けてください。
レストランでの持ち帰り
アメリカのレストランで提供される量は半端なく多いです。
日本の1.5~2倍と考えて丁度良いと思います。
ただ、アメリカ人も全員が全員大食いと言うわけではなく、やはりちょっと多いと感じる方も多いみたいです。
そんな時は、店員さんにお願いして「To go box」を貰ったり、もしくは店員さんが「箱に詰めようか?」と伺ってくれたりします。
日本では食中毒やクレームを嫌がりますので、あまり一般的ではありません。
他人への思いやり、挨拶。特に子供に対して。
これは、私が一番好きなところかもしれません。
どこへ行ってもみんな目を合わせて挨拶しますし、一言二言会話があったりします。
スーパーで買い物してる時も旅行で観光に行ってる時も、特に子供に対しては喋りかけてくれます。
「とてもかわいいね」とか「何ヶ月?」とか話のキッカケになります。
電車や飛行機で泣き始めても、周りの人が一緒にあやしてくれたりしますし、嫌な顔をされたことは一度もありません。
お店に入る時も、必ず前の方がドアを抑えて待っていてくれます。
これは、子供だからとか女性だからとか関係なく、ほぼ全員に対してです。
他人への気遣いはアメリカ人の方ができてるんじゃないかと思います。
普通道路で時速80km出せる
日本で運転していると、幹線道路を除くとせいぜい時速60kmが最高速度です。
アメリカでは対抗2車線とかでも、時速80~90kmくらい余裕で出せます。
むしろ、法定速度を守ってたらガンガン煽られます。
これは、日本のように歩行者が多くなく、また道も広いから成せるんだと思います。
病院は予約制
アメリカでは子供の病院もそうですが、基本的には予約制です。
予約制の良いところは、待ち時間を減らせることです。
日本のように、老○ホームみたいな中で、何十分も待たせれることもありません。
待合室でも風邪をさらにうつされることもありませんし、アメリカらしい非常に合理的なシステムだと思います。
ATMが無料で、ドライブスルーもある
私は基本的にカード払いが多いのですが、たまに駐在員同士でご飯を食べに行くとなると現金が必要になります。
私が口座を持っているBank of AmericaではATMでお金を引き出しても無料です。
更に、私が住んでいるような田舎の地区ですと、車がメインの交通手段です。
ATMにもドライブスルーもありますので、わざわざ車から降りずともそのままお金を引き出すことができます。
ステーキ肉が安い
日本にいた時、私は30年間でおそらく3回くらいしかステーキを食べたことがありません。
安い肉だと美味しく無いし、高い肉だと手が出なかったからです。
しかしながら、アメリカではステーキレストランも結構な数がありますし、値段の割に味も量も大満足です。
ピータールーガーやベンジャミンステーキハウスなどしてたら100ドル程度でとんでもない量が食べれます。
もちろん、スーパーでもリブアイステーキの肉が100g200~300円程度で購入できます。
セントラルヒーティングは便利
セントラルヒーティングとは、ボタン一つで家全体の空調を調整できるシステムのことを言います。
日本の場合は部屋ごとにクーラーや暖房を調整しているのに対して、めちゃめちゃ楽です。
私の住んでいる地域は、冬場になると-10℃をこすこともあります。
セントラルヒーティングの暖房をポチっと押すだけで、半袖でも過ごせるくらい快適に過ごせます。
もちろん夏場でもクーラーの効きは抜群です。
家全体の空調を一度に行いますので、冬場は特に電気が高くなるのが玉に瑕です。
トイレが広い
これは今まで貧乏な家庭で育ち、オンボロ社員寮に住んでいただけかもしれません。
それを差し引いても、日本のトイレって狭すぎませんか?
日本のホテルでも、ヒザが壁に着きそうになるくらい狭いこともあります。
一方アメリカでは家もホテルも広く、勿論トイレも広いので開放的な心境になる為か、日本の時よりも快便な日々が続いているような気がします。
仕事編
仕事編
- 仕事のオン/オフがはっきりしている
- 無駄なゴミの仕分けが無い
- 雇用の流動性が高い
- 客との付き合いがフラット
- 仕事で失敗しても明るい人が多い
- アメリカ人はルールをちゃんと守る
- フットワークが軽い
仕事のオン/オフがはっきりしている
アメリカ人はマネージャーであっても、基本的に残業はしません。
定時過ぎて会社に残っているのは、基本的には日本人駐在員のみです。
ごくたまーに、ローカルメンバーも18時くらいまで残ってますが、
「今日は、めちゃめちゃ働いたよ!」
とにこやかに帰ってきます。
無駄なゴミの仕分けが無い
日本では、ゴミの仕分けがめちゃめちゃ細かいです。
特に私の勤めているようなメーカー企業では、「安全」や「環境対策」という言葉を良いことに無駄な仕分け作業が多過ぎです。
アメリカでは、実験室やオフィスの掃除は基本的に外部業者がしてくれます。
また細かいゴミの分別も無く、紙やプラスチック、金属の板に至るまで基本的にはゴミ箱にポイです。
広大な土地があるアメリカでは、埋め立てられるからOKとのことですが、少し複雑な気分になります。。。
雇用の流動性が高い
雇用が流動的であることは、働く側も会社側も非常に合理的で健全なように思います。
働く環境が悪ければ、グチグチ文句を言うだけでなく、みんなあっさりと辞めていきます。
会社側としても、結果が出ない人に対しては、しかるべき手順に則って解雇通告を出すことができます。
アメリカでは、新卒一括採用とかありませんので、学生が無駄な就活をする必要もありません。
あわせて読みたい
客との付き合いがフラット
アメリカに来て驚いたのは、お客さんへの接し方がめちゃめちゃフレンドリーなことです。
スーツはほとんど着ませんし、テキサス出身の営業に至ってはデニムを履いてきます。
もちろん、両手でヘコヘコ名刺交換することも無ければ、ミーティングの最初の30分間はバケーションの話で盛り上がります。
スーパーで、レジ打ちのおばちゃんと客の話が盛り上がって、全然進まないこともしばしばです。
それでも、誰も文句言いませんし、当たり前の光景です。
私自身も、先日アジア系のレストランに行った時、オーナーが日本旅行に行ったという話で盛り上がり、その流れ(?)で、新作のデザートをサービスしてもらいました。
個人的には、日本のように無愛想に接客されるよりも、100倍気持ち良くサービスを受けれます。
仕事で失敗しても明るい人が多い
日本で働いてた時に、私がミスしたときは上司からムチャクチャ怒られました。
失敗を取り戻すために、徹夜で働いたりもしました。
1年目とか2年目とか関係無く、かなり厳しく指導されましたので成長できた部分はありましたが、精神的にはかなり辛かったです。
アメリカに駐在してからは、仕事で失敗しても、
「まぁ次頑張ろう」
「そんな時もあるよ」
くらいのめっちゃ軽い感じで、みんなに接しているので非常に驚きました。
というか、もうちょい反省した方が良いんじゃないかと心配するくらいです。
仕事で失敗しても、客の納期に間に合わなそうでも、ほとんどの人は5時になればキッチリ帰ります。
アメリカ人はちゃんとルール守る
駐在前は、ルールに縛られない人が多いというイメージでしたが、現実は全く逆です。
ほとんど多くの人が、しょうもない社内ルールでもかなりきっちり守ります。
アメリカの場合ではルール違反を複数回したら、正社員でも結構簡単にクビを切られますので、そういう雇用条件も少しきいてるのかもしれません。
妻と一緒にお酒を買いに行った時に、私と妻二人ともの身分証明証を求められたことがありました。
たまたま妻はその時、免許証を車の中に忘れていましたので、
「今はない」
って伝えますと、
「ルールだから売れない。俺は仕事クビになりたくないから分かってくれ。」
と言われました。
仕事の時の行動が早い
これは、「本気」を出したら速いっという意味です。
レストランとかスーパーとか行っても、ダラダラ話したり陳列棚を整理したりするのを見かけます。
会社でも、メールを無視したり後回しにされることもしばしばあります。
ただ、一旦決定事項となったことや、緊急案件であることを伝えるとめちゃめちゃ仕事が速くなります。
日本の方が良いところ
食事のコスパ
アメリカのレストランは味の割に値段が高いです。
普通のイタリアンレストランでパスタを頼んだだけでも、チップと消費税で25ドルくらいになってしまいます。
1000円以下(9ドル以下)で食事できるところは、ホットドッグやハンバーガー、サンドイッチくらいです。
一方、日本ではファミレスや回転寿しでも1000円あれば十分食事を楽しめます。
ちなみに日本に行ったことのあるアメリカ人の同僚に、日本で美味しかったものは?って聞いたら、
・大戸屋
・吉野家
・サイゼリヤ
などの回答が返ってきました。
いずれも日本人にとっては一般的なものですが、海外のレストランと比較してみるとすごくクオリティが高いと思います。
コンビニ
アメリカでもセブンイレブンは多く展開されています。
ホットドッグのようなファストフードもありますし、ジュースもカップ麺も売られています。
しかしながら、いずれもクオリティはそこまで高くなく、日本のセブンイレブンの方が圧倒的に優れています。
日本の方が優れている点
・接客のレベル
・お弁当やホットスナック、デザートの美味しさ
・明るさ清潔さ
・豊富な品揃え
アメリカの場合は、車社会ですので途中でコンビニに寄る機会はガソリンを入れる時くらいです。
コンビニで何かを買うというより、休憩の合間にちょっと寄るくらいの感じですので、そもそも顧客の要求値も高くありません。
コンビニご飯やデザートは、日本に一時帰国した時の楽しみですし、
日本に出張された方はほぼ全員、そのクオリティの高さに驚かれています。
治安が良い
日本の治安が良いポイント
- 銃で撃たれる心配が無い
- 喧嘩っ早い人が少ない
- 夜中に出歩ける
一番大きいのは、やはり銃がそんなに流通していないことでしょうか。
アメリカではスポーツショップで、釣竿とかと並んで普通に売っています(勿論手続きは必要ですが)。
ショッピングモールや学校などでの銃乱射はしょっちゅうニュースにもなっています。
また、アメリカ人同士の喧嘩はもはや総合格闘技です。
Youtubeでも日本人同士の喧嘩にようにじゃれ合っているようなものではなく、戦闘民族同士の戦いです。
さらに、着火点が低いので車のクラクションを鳴らしただけでも、喧嘩になることもあります。
家まで着けられて家族全員銃殺されたケースもありました。
また、飲み会後に女性が一人で出歩けるのもすごいことです。
一部の大都市を除いて、そもそも歩いて移動すること自体が危険です。
医療制度と保険制度
日本の社会保障がどこまで持つかわかりませんが、日本の健康保険制度は優れています。
アメリカ人は風邪引いたくらいでは病院に行きませんが、
それは行きたくも行けない人が多いからです。
日本の保険、医療制度の良いところ
- どこの病院で治療を受けても、同様に3割負担
- そもそもの医療費が安い
アメリカでは月々数百ドルの保険に加入しても、そこから更に個人負担分で支払わなければなりません。
歯を少し削っただけでも数百ドルかかりますし、親知らずを抜いた時には数千ドルです。
公共の交通機関
日本の公共の交通機関の優れているところ
- 治安の良い
- 利便性
少し語弊がある言い方かもしれませんが、大都市を除いて公共の交通機関は一般的ではありません。
最近では少しマシになってきましたが、あまり治安が良いとは言えません。
と言うにも、車を購入できないくらい低所得の人が利用する為、自ずと治安が悪い地域を通ることになります。
アメリカの中部だと尚更で、車での送り迎え以外は考えられないとのことです。
日本の場合だと、まずそう言う考えになることはありませんし、むしろ安心なイメージです。
また、日本の場合は都市部以外でも鉄道が通っていますし、バスの運行もされています。
時間通りに運行されている為、スケジュールが組みやすいです。
キャビンアテンダントの接客レベル
日本のサービス業の接客レベルは非常に高いです。
その中でも、ダントツなのがキャビンアテンダントさんの接客です。
日本に一時帰国する時には、基本的にはANAを使用しますがホスピタリティが神レベルです。
生後10ヶ月の子供を日本に連れ帰った時も、おもちゃをくれたりあやしてくれ、12時間のフライトでもストレス無く過ごすことができました。
一方、アメリカの航空会社では友達感覚というか、むしろ母親感覚の接客です。。。
以上です。