アメリカ赴任当初は、米国駐在員としての新生活への楽しみと不安でいっぱいでした。
仕事や日々の生活を楽しむには、できるだけ早く生活基盤を整えることが重要です。
しかしながら、言語も文化も違う環境で色々手続きすることは中々大変でした。
今回の記事では、私が渡米後に行った生活のセットアップ方法について紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- アメリカ生活のセットアップが必要な方
アメリカ生活のセットアップ方法
- SSN(ソーシャルセキュリティナンバーの申請)
- 銀行口座の開設
- アパートの契約
- 引越しの仕方
- 自動車免許の取得
- 自動車の購入
SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)の申請
ソーシャルセキュリティナンバー(以下SSN)とは?
9桁で記載された社会保障番号のことです。
日本でいうマイナンバーに近いイメージですが、SSNは顔写真もなく、9桁の番号と名前が書いているだけのペラペラの紙です。
ただし、アメリカではめちゃめちゃ重要で、あらゆる場面でSSNが必要とされます。
ですので、基本的にSSNは持ち歩かず、重要な場所に保管しておくことを推奨されています。

SSNを取得するには?
SSNを取得するには、以下の3つの書類を持って社会保障局(Social Security Administration)にて申請します。
SSN申請に必要な3つの書類
- パスポート
- I-94
- 申請書

リンク: Application for a Social Security Card
詳細の手順は以下の通りです。
申請用紙と一緒に、インストラクションも一緒に配られます。
1. 名前
多くの方は、一番上の枠を埋めるだけで問題ありません。
生まれた時の名前から違っていたり、他の名前を使用している場合は、その下の枠に埋めるそうです。
2. 以前に、SSNを発行されたことがある場合は、その番号を記入。
駐在員の多くは、最初に申請しますので、記入は不要かと思われます。
3. 出生地
略称を用いず記入します。
4. 生年月日
2019年11月28日生まれの場合は、"11/28/2019"と記入します。
5. 市民権
ビザを取得して赴任している場合は、"Legal Alien Allowed To Work"にチェックします。
6. 民族性
ヒスパニックでもラテン系アメリカ人でもなければ、Noにチェック。多くの赴任者がNoに記入するものと思われます。
7. 人種
日本人の場合は、ASIANにチェックします。
8. 性別
男ならMale, 女性ならFemaleにチェックします。
9. 母親の旧姓とSSN
日本ではあまり馴染みありませんが、母親の旧姓を度々聞かれます。
母親がSSNは取得していない場合は、unkownにチェック。
10. 父親の名前とSSN
父親がSSNは取得していない場合は、unkownにチェック。
11. 以前SSNカード受け取ったか?
ほとんどの方は、Noにチェックだと思います。Noであれば、12, 13はスキップ。
14. 申請日の日付
誕生日と同じで、月日年の順に記入します。
15. 携帯電話番号
アメリカの携帯番号を記入します。
16. 住所
私の場合、アパートが決まっていなかった為、会社の住所にしました。
17. サイン
(ハンコが不要っていうのは、ホントに便利です。)
18. 1 で書いた名前との関係。
本人であれば「Self」にチェック。
以上、全て記入したら、窓口に持っていき完了します。
基本的には数日すると、16に記入した住所にSSNが届きます。
銀行口座の開設 (バンクオブアメリカの場合)
私が、口座を開設した時に必要だった書類は以下の5点です。
銀行口座開設に必要な物
- ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)を申請中であることの証明書。
- パスポート
- I-94
- 住所を証明できるもの(郵便物など)
- 入金用の100$
step
1銀行に入って、案内係の人に口座を開きたい旨を伝える
step
2専用デスクに通される
step
3必要書類のデータを打ち込み、口座開設手続きをしてもらう
step
4オンラインアカウントやアプリ用のユーザーIDとパスワードを設定する
step
5一時的なデビットカード(Debit card)と小切手(Check)を受け取る
step
6数日後、デビットカードと小切手が郵送される
アメリカの銀行について
アメリカの銀行口座は、Checking account(当座預金) とSaving account (普通預金)に分かれています。
ざっくり、2つの口座の違いは以下の通りです。
Checking accountは、日々のお金の取引に使用。
Saving accountは、お金を貯めておくことに使用。
ATMからお金を引き落とす時や、デビットカードを使った時、給料の振込やクレジットカードの支払いなどは、Checking account から行います。
ちなみに、バンク・オブ・アメリカでは、ATMからお金をひきおろす時に通常お金はかかりません。
銀行を選ぶ時の基準
私が銀行を開設する時に選んだ基準は以下の2点です。
銀行を選んだ基準
- 規模が大きな銀行
- 過去の駐在員が利用していた銀行
規模が大きい銀行であれば支店の数も多いですし、ATMの数も多く、非常に便利です。
過去の駐在員が利用している銀行の方だと、駐在員慣れしているので書類の不備があったり、日本人への対応にも慣れている場合が多いです。
私が口座を開設した支店でも、銀行の担当者が過去の駐在員の方達をよく覚えており、とても良く対応してくれました。
アパートの契約
銀行口座の開設手続きを行なったあとは、アパートを探しに行きます。
赴任する前からある程度目星はつけておくと、アメリカに来てからの契約がスムーズになります。
アメリカの家の種類について
アメリカの家のタイプは、大きく分けて以下4つに分類されます。
ポイント
- ハウス(House): 一戸建て。
- コンド(Condo): 日本でいうマンション。
- アパート(Apartment): 低層のマンション。
- タウンハウス(Townhouse): 1つの建物に複数居住空間がある建物。
物件によりもちろん異なりますが、私が見てきた範囲では、家賃はHouse > Townhouse > Apartmentの順になっています。
アパートに住んでいますと隣近所の騒音に悩まされることもありますが、家の故障などがあればすぐにメンテナンスの人が駆けつけてくれるのがとても便利だと感じています。
どこに住むかを決める
私は、Zillowというサイトを使って目星をつけました。
現在地や、住みたい地域の郵便番号を記入すると、住居の情報が出てきます。
下調べをしてから直接アパートに行ったり、オーナーに連絡することで内見することができます。
写真と違うということは多々ありますので、直接見に行くことをお勧めします。
私と妻が見学に行った時に、確認した項目は次の通りです。
注意ポイント
- 内見時には、フローリングやカーペットがきちんと交換されるか。
- 何が備え付けられているか。
- 見学している部屋と、実際に住む部屋が同じか。
- 部屋に傷が無いか。
- 日当たりはどうか。
- アパートの支払い方法(小切手か引き落としか)
- 家賃の値上がり幅とその交渉余地。
- 治安はどうか(もちろん事前にCrime rateや評判は会社の人に聞いておきます)。
- 入居可能日
- 1年契約かどうか(たまに2年契約とかあります)。
- 更新日以外で解約した場合のペナルティ。
日本との大きな違いは、アメリカのアパートでは毎年家賃が上がるの一般的です。
酷い所では、月額で100$/月〜200$/月上がるところもあり、契約の際にはしっかり確認しましょう。
契約する
アパートの契約に必要なものは、以下5点です。
アパートの契約に必要な物
- SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)
- 身分証明書 (パスポートやアメリカの運転免許書)
- 収入や雇用を証明できるもの (給料振込みのスクリーンショットや雇用契約書)
- 契約書
- 小切手 (アパートによってはCertified Checkを要求されます)
*Certified Checkとは、銀行が発行してくれる小切手です。
アメリカでは、Security Depositという保証金を事前に支払います。
金額としては、家賃の1.5ヶ月分くらいが目安となります。
ですので、初月には家賃と合わせて、家賃の2.5ヶ月分を支払う必要がありますので結構な出費になります。
注意ポイント
契約時に少しでも気にあることがあれば、絶対に聞いておきましょう。
言語も文化も違う国ですから、きちんと意思表示をして確認しておかないと、後々面倒なことが起きたりします。
アメリカ国内での引越しをする時
どれくらい引越し費用がかかる?
引っ越した時の状況
夫婦二人。
荷物も必要最小限(ソファーとかもなし)。
移動距離: 50km程度。
私たちが同じ州内での引っ越しを行った時、総額で1000ドルもかかりませんでした。
引越しによって月々の家賃が500ドル以上浮くようになりましたので、すぐに元を取ることができました。
費用総額
引越し業者: 750ドル
作業者へのチップ: 60ドル
ダンボール代など: 100ドル
合計: 910ドル (約10万円)
引越し日までにすること
引越し日までにすることは、日本とほぼ同じです。
To Do リスト
- 新しいアパートを探す
- 今住んでいるアパートのオーナーとコンタクトを取る
- 電気、ガス、インターネットの住所変更
- 引越し会社の選定
- 引越しの荷造り
新しいアパートを探す
Zillowというサイトを使ってある程度目星をつけた後、以下のことも確認しました。
確認したこと
- 会社の人に評判を聞く。
- 周辺地域の犯罪率を確認する。
- スーパーやガソリンスタンド、病院などの生活インフラの充実度
いずれも問題無いと判断した後に、実際にアパートの業者に話をして、内見させてもらいます。
今住んでいるアパートのオーナーとコンタクトを取る
一年に一回、アパートの契約更新の意思確認がオーナーから来ます。
そこで契約更新をしない旨を伝え、いつ頃に退去予定か伝えました。
電気、ガス、インターネットの住所変更
新しいアパートから引越し先の住所を頂いた後には、電気とガス、インターネットのインフラ関係の住所変更手続きを行います。
住所変更の仕方
インターネット: 会社HPから住所変更するだけ。
電気: 電話で本人確認後、住所変更手続きを行う。
ガス: 電話で本人確認後、住所変更手続きを行う。
*電気やガスの住所変更手続きが電話でうまく伝えられない場合は、最寄りの営業所に行けば対応してくることもあります。
電気とガスの住所変更手続きを行う際に、新しいアカウント番号(Account number)が付与されますので、きちんとメモを取っておきます。
このアカウント番号は、引越し先のアパートに伝える必要があるのと、電気とガス代のネット支払いの際に必要になります。
引越し会社の選定
私の場合は、3社の引越し会社と連絡を取り、相見積もりを取りました。
家族構成と新旧住所を伝え、大体の荷物量と移動距離を把握してもらい、作業時間と作業に要する人数を大まかに見積もってもらいます。
日系の引越し会社の方が、日本語も通じますし作業も丁寧ですが多くの場合費用が高くなります。(私の時は見積もりが倍くらい違いました。)
引越しの荷造りと掃除の開始
私たちが契約した引越し会社では、大きな荷物以外の荷造りは自分でする必要がありました。
荷造りに必要な以下の3点を近所のホームセンター(ホームデポなど)で購入しました。
荷造りに必要な物
- ダンボール
- ガムテープ
- エアクッション(プチプチ)
これらの費用が意外と馬鹿にならず、合計で100ドルくらいかかってしまいました。
後から話を聞くと、近所のスーパーとかでもダンボールを貰えたそうです。
荷造りと並行して、少しずつ部屋の掃除を始めます。
部屋の修復費用はデボジットから支払われてしまいますので、できるだけ自分達で綺麗にしておきます。
引越し当日にすること
引越し当日にすることは以下の通りです。
引っ越し当日にすること
- 荷物の搬入と部屋の掃除
- 新居へ移動
- 昔のアパートに戻って、内見
荷物の搬入と部屋の掃除
引越し会社の方が来られると荷物運びをお願いします。
スムーズに荷物を運びができるよう、それぞれの段ボールに「キッチン」「リビング」「マスターベッドルーム」「ゲストベッドルーム」など搬入先を書いておきます。
荷物を全て運び終わったら、部屋の掃除の仕上げを行います。
家のオーナーと部屋をチェックし、修繕箇所が無いか一緒に確認する為です。
新居へ移動
荷物の搬入はこちらが指示を出しながら行います。
トラックの中に積み残しが無いか、引っ越し業社と確認し搬入は完了です。
TVモニターやマットレスなどを包んでいたエアクッションなどは、頼めば回収してくれるのでついでにお願いしましょう。
領収書をもらう時に、人数分のドリンクとチップを渡しまして引っ越しは完了です。
(快く皆さん仕事してくれましたので、1人ずつ20ドルをチップとして渡しました。)
昔のアパートに戻って内見
引越しがひと段落した後、もう一度前のアパートに戻ってオーナーと落ち合います。
一緒に、部屋を確認していき、故障箇所がないか確認します。
最後に、部屋の鍵を返却して終了です。
引越し後にすること
引越し後も、もうひと作業あります。
To Do リスト
- 部屋の中で問題が無いかもう一度確認
- 前のオーナーからデポジットを受け取る
- 住所変更届を出す
引っ越し後も不備が無いか確認
引越した後のアパートでも、以下のことはすぐに確認しました。
確認ポイント
- 電気とガスがちゃんと通ってるか。
- 備え付けの家電(洗濯機や乾燥機、冷蔵庫など)の動作確認。
- シャワーやトイレの詰まり。
- 雨漏りの確認(雨が降った時)
何らかの不備があった場合は、しっかりと証拠の写真を取って管理人に連絡をします。
前のオーナーからデポジットを受け取る
引っ越ししてから1~2ヶ月ほどすると、前のオーナーから小切手と修繕費用の明細が届きます。
小切手にはデポジットから修繕費用が差し引かれた分だけが書かれています。
内容に問題なければ、小切手を換金して完了です。
住所変更届を出す
私の会社では、人事に住所を変えた旨を伝えて、住所変更手続きをしてもらいます。
アメリカ市民以外がアメリカに住んでいる場合、国にもきちんと連絡しないといけません。
運転免許証の取得
アメリカではよっぽどな都会を除いて車の運転は必須です。
通勤はもちろんご飯を食べに行くのも全て車で移動しますので、赴任初日から運転しなければなりませんでした。
以下、運転免許証の取得方法をシェアします。
赴任前の準備
国外運転免許の取得
アメリカはジュネーブ条約締約国ですので、国際運転免許(国外運転免許)を取得することで、車の運転ができるようになります。
国外運転免許を取得するのに、特別な訓練は必要なく書類手続きのみで完結します。
取得に必要な条件と書類、取得できるところは以下の通りです。
必要条件
- 運転免許証が有効期限内であること
- 免停中でないこと及び免停になる予定がないこと
取得できるところ
- 運転免許試験場
- 運転免許更新センター
- 指定の警察署
必要書類と手数料
- 運転免許証
- 写真1枚(縦5センチメートル×横4センチメートル、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、申請前6か月以内に撮影したもの。)
- パスポート等渡航を証明する書類
- 手数料 2350円
私の場合は、近くの運転免許センターに行き、1時間ほどで発行してもらうことができました。
赴任後の準備
レンタカーの手配
レンタカーを借りる時の手順は以下の通りです。
私の場合は、2週間ほどレンタカーを借り、その間にアメリカの免許証を取得し、車を購入しました。
レンタカーを借りる手順
- 国外免許証もしくは日本の運転免許証を提示する。
- 借りる日数を決める。
- 車種を選ぶ。
- 保険の手続きを行う。
- 代金を支払う。
アメリカ免許の取得
取得手続き
自動車関連の手続きを行うときには、「6ポイントID」と呼ばれる書類が必要です。
各種書類にポイントが割り振られており、合計で6ポイント以上になるよう書類を準備します。
ただし、パスポートのようなプライマリードキュメントは必須となっています。
私のような駐在員で来ている人(L1ビザ)、大概の人は以下の必要書類を持って手続きを行います。
プライマリードキュメント
パスポート+I-94: 4ポイント
セカンダリードキュメント
ソーシャルセキュリティーカード: 1ポイント
銀行から届く請求書(住所と名前の情報付き): 1ポイント
私の場合は上記に加えてデビットカードを要求されました。
また、免許の申請書類を記入する際に、アメリカならではの質問ありますので準備しておきます。
アメリカならではの質問
- 身長をフィートで答える。
- 体重をパウンドで答える
- 目の色。
試験について
私の場合優良ドライバーだったからかもしれませんが、学科試験のみで大丈夫でした。
パソコンで選択式の問題を解いていきますが、日本語でも受講できます。
日本と違うルールであったり、そもそも運転ルールを詳しく覚えていなかったりしますので事前に勉強することをお勧めします。
私の州では、筆記試験で落ちたとしても、1週間たてば無料で再試験を受けることができます。
試験に合格した後は、写真を撮ってお金を払って完了です。
平日の場合ですと、10分程度で発行してもらえます。
車の購入
運転免許証の取得と平行して、車の購入も行います。
アメリカでしか乗れない車や、日本と比べると割安で購入できる車もありますので、こちらも赴任前に目星をつけていても良いかもしれません。
車を買うときの判断基準
車を購入する際には、大きく分けて以下の価値基準があるかと思います。
ポイント
- 値段
- 安心感
- お得感
- 特別感
1. 値段
値段を軸に決められる場合は、中古のカローラなどが良いかと思われます。
車に対する価値を単なる移動の手段と捉える場合は、高級車でも中古車でも何ら変わりはありません。
値段を軸に車の購入を決める際には、車の車体価格と車の維持費、リセールバリューを考える必要があります。
車体価格が一番安いのは、コンパクトカーや小型のセダンです。
色々メーカーはありますが大同小異ですので、何を選んでも大きな違いはありません。
維持費に関しては、車検代や車体登録料は軽微であり、自動車保険とガソリン代がほとんどを占めています。
リセールに関しては、中古車の方がメリットが大きいと思われます。
よっぽどの高級車やレアな車を除いてほとんどの場合は、新車で買うと一気に価値が下がるからです。
日本車は耐久性が高く、アメリカでも信頼度がかなり高く、中でもやはりトヨタが一番評判が良いです。
2. 安心感
安心感を基準に車を購入される方は、安全機能の着いた日本車のSUV(フォレスター、CR-V, RAV4など)を買われる方が多いです。
アメリカでは、年間死亡者数が一番多いのが自動車事故です。
車の台数が多いの加え、一般道でも時速80km出せるところも多いためです。
ですので、一度車同士で事故を起こすとなると、死亡事故につながる可能性が高くなります。
事故に巻き込まれた場合でも、怪我などを最小限い抑えるには、やはり頑丈な車に乗るのが一番安心感があります。
更には、技術の進歩により自動運転するもあれば、アイサイトのように事故を未然に防いでくれるような安全機能を有している車種もオススメです。
また、車同士の事故以外にも、意外と事故に巻き込まれやすいのが車を修理している途中に轢かれることです。
土地が広大な分、走行距離が長くなりますのでその分故障のリスクが高いです。
3. お得感
ここでいうお得感とは、「日本で購入すると高いけど、アメリカで買うと安い車」という意味です。
以下3つの車で比較しました。
車の値段比較
- ジープ ラングラー
- レクサス NX300
- キャデラック エスカレード
JEEP WRANGLER SPORTSを日本で買う場合には、490万円〜となっていますが、
アメリカで購入する場合には、$28,295~ (310万円ほど)となっており、6割程度の値段で購入可能です。
2020 Jeep® Wrangler - Next Generation Icon
トヨタの高級車ブランドであるレクサスも、アメリカでは比較的お手頃な値段で購入可能です。
日本で、NX300を新車で購入する場合約450万〜ですが、
アメリカでは、36,870ドル〜(400万円)ちょいとなっており50万円ほど割安となっています。
(レクサスの店員も、日本のディーラーのように排他的な感じではなく、とてもフレンドリーで印象が良かったです。)
私のような庶民では中々手が出ない価格帯ですと、GMのキャデラックもかなりお得感が出てきます。
人気車種のエスカレードを日本で新車で購入するとなると、1377万円〜となっており到底手が出ません。。。
一方、アメリカでは75198ドル~(830万円)ほどとなっており、4割ほど安くなっており500万円以上安く購入できます。
フルサイズラグジュアリーSUV|キャデラック エスカレード|Cadillac
2020 Escalade & Escalade ESV | Full-Size SUV | Model Overview
4. 特別感
特別感というは、アメリカでしか乗れない(正確に言うと日本では中々乗ることのできない)車という意味です。
アメリカでは人気のフォードも、2016年には日本市場から撤退しました。
現在でも日本で購入可能ですが、取り扱い数が少なかったり、価格が高いなどの懸念点がたくさんあります。
人気車種のマスタングなんかも日本で入手できますが、中古車ばかりですので新車を購入できるのはアメリカならではの特権です。
2020 Ford® Mustang Sports Car | More Powerful Than Ever! | Ford.com
また日本では、ほとんど見かけることの無いピックアップトラックもアメリカではバンバン走っています。
アメリカ人は、DIY(日曜大工)が大好きなのでホームセンターに行くと、特によく見かけます。
ToyotaのTacomaもたまに見かけますが、やはりフォードのF-150が一番人気です。
レビューサイトでもそうですし、実際道路を走っていてもよく見かけます。
https://www.ford.com/trucks/f150/
アメ車の代表とも言える車も、やはり大きさや燃費の観点から避けられる方も多いかと思います。
しかしながら、広大な土地と安くガソリンが手に入るアメリカでは、気兼ねなく運転を楽しむことができます。
ディーラーを回る
欲しい車(あるいはブランド)が決まれば、次にどこのディーラーで買うかを決めます。
時間に余裕があれば、ディーラーは少なくとも3軒は回った方が良いと思います。
ディーラーによってサービスや対応も大きく異なりますし、扱っている色や車種もまちまちです。
特に中古車の場合、同じものは2つとしてありませんのでしっかり吟味した方が良いです。
価格の相場感をきっちりと把握しておき、オプションやメンテナンスなどのアフターケアについても確認しておくと後々の交渉で生きてきます。
購入する車を決める
気に入った車があれば、必ずテストドライブはしましょう。
アメリカは道の大きさも速度制限も異なります。
ブレーキの感覚やハンドルの重さも全然違いますので、加速の度合いなど実際に乗って確認した方が安心です。
カーナビがついている場合は操作の仕方も全然違いますので、ディーラーの方に聞いておくと便利です。
価格の交渉
ディーラーを回った時に、相場感はつかめているはずなので、目標価格と最低妥協できる価格を決めておきましょう。
言い値で買ってしまうと何千ドル(何十万円)もの損失になってしまいますので、何が何でも価格交渉は頑張りましょう。
ちなみに私は1時間くらい粘って2000ドルほど安くしてもらいました。
車の支払い方法
車を契約するときのも持ち物は、以下の通りです。
必要なもの
- 日本の免許証
- 国際免許証
- 小切手
赴任直後でアメリカにおける支払いの信頼が無い状態ですと、フルローンで車を購入するのは難しい場合があります。
アメリカドルを準備する方法としては以下のようなことが挙げられます。
アメリカドルの準備方法
- 日本からまとまったお金を送金しておく
- 会社のローンを利用する
- 会社の同僚に借りる
私の会社では、ほとんどの方が日本から米国口座に送金しています。
自動車保険の手続き
車のキーを受け取るまでに自動車保険の準備しておきます。
カバー範囲などは、会社の人事からも指定があることもありますので、契約前に把握しておきましょう。
車の事故などが起きた時は面倒そうだったので、私は日本語が通じる代理店で契約しました。
自動車保険のサービスや価格帯は、口コミを確認して直接契約する場合もできます。
参照: The Best Car Insurance Companies in 2020
キーの受け取り
お金の支払いが完了しナンバープレートが発行され、保険の契約も済んだら、あとはキーの受け取りです。
会社の方に連れてって貰い、あとは自分で運転して帰るだけです!
番外編: 定期メンテナンス
リセールを考えるのであれば、ディーラーできっちりメンテナンスしてもらった方が良いことは良いです。
しかしながら、アメリカはただのメンテナンスでもめちゃめちゃ高いです。
勿論契約時の内容にもよりますが、サービスパックみたいなのに入っていなかった場合、
オイル交換とタイヤのローテーションだけで、3時間近く待たされた挙句150ドル取られました。
少々のことであれば自分でメンテナンスするか、近所の修理屋でオイル交換をしてもらうくらいにしています。
まとめ
以下まとめになります。
赴任したらすること
- SSNの申請
- 銀行口座の開設
- アパートの契約
- 運転免許証の取得
- 車の購入